「ごめんね〜」と言う私の顔が熱くなるのが分かる。成ちん。そんなあだ名に頭の中がフル回転。

「ぁらっ!?顔赤いよ〜」とちょかすたつや。

「赤くないです〜」と必死に顔が熱くなるのをこらえる。
そんな私達のやりとりを見て、予約を終えた真由美の友達が笑った。

「お似合いぢゃん!!」

その時…
「違うからな!!!」必死になって言い返すたつや。

ズキン…。
私の心臓が痛む。

そんな事言うのは初めから分かっていた。
だけど…だけど…。

また顔が熱くなる。目の奥からじわじわ熱く…

だめだ…。
我慢できない。
と思った私は、急いでトイレに向かった。

走る私に真由美が声を掛けている。
「部屋は15番だから〜」
今の私にとってそんな事はどうでもいい。

って言うよりも、あとあと部屋に入るのも恥ずかしい。

だって…たつや気づいてたでしょ?
私が顔をおさえてる手の隙間から見たあなたは、困った顔をしてました。