「双子なんだ」



へえ!双子かぁ。


ふぅーん。





「で…それが?」




あたしは、苦笑いする彼を理解できないでいると




─ガラッ



誰かが、教室に入ってきた。




「おい、陸斗。早く行くぞ」




「あ、海斗…」




かいと?



ちょ、ちょっと…



顔…そっくりじゃん!




「あっ!陸くんの双子の子って…」



愛が彼に向かって指を差すと、陸斗くんは頷いた。


ってか、陸じゃなくて…陸斗だったんだ。




「…ん?」



待てよ?←


もしかして、あたしが朝喧嘩した人って……






「あ、あんた!」





あたしは、海斗って奴を睨み付ける。



「あ、お前!朝のヘタレじゃん!」





やっぱりお前か!!




「ヘタレって…あんたに言われたくないし!このナルシストバカ!」





「あ?お前、俺に喧嘩売ってんのか??」



海斗は、一歩前に進んで、あたしを見下した。





「あんたの負ける顔が見たくてねっ」



「はっ、お前のブスな顔が一層目立つだけですけど」




「はあ?!」




「「まあまあまあ」」



陸斗くんと、愛はあたし達の間に入って必死に止める。