あたしはお兄ちゃんの部屋に向かった。


胸が破裂しそう。


………よし!

あたしは覚悟を決めて、扉を開いた。


ガチャ


「…海、何?」

机で本を読んだいたお兄ちゃんが顔を上げずにそう尋ねる。

…ドキン!


サラサラの茶色の髪の毛、

整った顔立ち、

伏せ目がちの目、

本のページをめくる長い指…


かっこよすぎ…だよ…。

あたしは高鳴る胸を押さえながらお兄ちゃんの隣にちょこんと座った。