あたしのそっとお腹を撫でた。


この子もきっと…生前、あたし達の子供だったんだ。



「ま、ここは俺に任せな!上に掛けよってやる。

この村はちっと、特殊だからよ…


言い伝えとか、そう言うのは大事にするんだ…。それに……」


そこまで言うと悠生さんは口をつぐんだ。


「あの…」


「あ!わりぃわりぃ!とりあえず、しばらくは公民館貸してやるからそこで寝な」



「あ!ありがとうございますッ!」



深々と頭を下げるあたしとは違いお兄ちゃんはまだ彼の言った言葉を信じていない様子。


「まじで信じていいんだな?


もし俺らを騙すつもりならー…



俺は絶対、お前を許さない」



「ー信じろよ。嘘だと思うなら…証拠、見せてやる」



悠生さんはそう言うと「ちょっと待ってろ」と言い残し、部屋を後にした。