いざ!カマクラ

「ボクは深谷千尋」

脳髄を蕩かせる柔かい口調。

「高山万丈くん・・・」

そして、

ゆっくりと彼は近づいてくる。

身長は、俺より10センチほど低い。

「やっと会えたね」

仄かに漂う甘い香り。

「キミが来るのをずっと、ずっと待ってたよ」