「我慢できねぇかも」


「え?」


「会いたいの」


「茉里も会いたいよ?」


「行ってもいい?」


「悠馬、明日仕事じゃないの?」


「仕事だよ」


「じゃあ無理だよ」


「俺は平気」


「平気じゃないよ…」


「おまえに会えば充電されっから」


「悠馬…」


「やっぱ、行くわ」







強引に電話切って

また電気消して

外に出た








バイク飛ばして

茉里んとこに

向かう俺








俺ね、好きな女には

毎日でも

会いたくなんの







それをおさえらんねぇの






深夜1時









ピンポーン――






「はい」


「俺」


「うん」





ドアが開いた



茉里がいた









もうそれだけで

嬉しくなる











「ごめん」


「ん?」


「いきなり来て」


「ううん。ありがとう、悠馬」






微笑む茉里を

抱き締めた