悠馬side




「ただいま…」





午前0時過ぎ

疲れて家に帰ってきた







誰もいない部屋

真っ暗な部屋







茉里に笑って

「おかえり」

って言われてぇ








そしたら、疲れなんて

吹っ飛ぶから

まぢで









電気付けても

やっぱり茉里は

いなくて

急に寂しくなる










すげぇ茉里に会いたくなる








深夜なのに

携帯を手にとって

電話した









寝てるかもしれない

けど、俺わがままだから

声だけでも聞きてぇの








……










10回程コールが

鳴ったとき

茉里は出た









「悠馬?」


「おぅ」


「どうしたの?」


「今帰ってきたから」


「お疲れさま」


「おまえ寝てた?」


「ううん、平気だよ」


「眠そうじゃん」


「ん、ちょっと眠い」


「ごめんな夜中に」


「全然大丈夫ー」


「はぁ…」


「ん?」


「はぁ………」


「なに、どしたの?」


「やべーくらい」


「なに?」


「会いてぇんだけど」


「…うん」







あー

電話しなきゃ良かった






余計に

会いてぇよ