キスに恋して…3

「何泣いてんだ…」


「ごめ…っ…」


良平は私の頭に手をやり自分の胸に引き寄せた


その瞬間、何年間も縛っていたはずの、私の緊張の糸が切れた…


心の奥底にずっと閉じ込めていた良平への気持ちが一気に溢れ出てくる


その気持ちは良平も同じだった


いつか会えると信じて毎年、桜の木の下で楓を待っていたのだった