キスに恋して…3

昼夜逆転の生活にも慣れた頃、酒屋に新しいバイトの男が入った


男といっても柴田さんの息子


春に高校を卒業して、他のバイトをしていたそうだが、酒屋を継ぐことにしたらしい


「良平さん!これはドコですか?」


配達先の住所と地図を見ながらそう言うのは酒屋の息子


柴田健太郎19歳
細身の優しい感じの青年だ


俺は地図が頭に入ってるからどうってことないが、こいつは新米だからな


「出て右の信号の角のビル三階」


「良平さん凄いですね!」


「当たり前だろ」