-君に愛してると言いたい-

きっと、恋に落ちた時もこんな気分なんだろう。

毒されて、侵されて。
自分が自分でなくなるのを感じながら、幸福な眩暈に浸るのだ。

そして毒は体を巡り、
中毒へと姿を変えていく。

いけないとはわかっていても、眩暈を知らなかったころには戻れない。



いつか、恋人の腕がないと眠れない、そんな夜が来るだろうか。


煙草がないと一日が始まらない、今のように。