-君に愛してると言いたい-

真知子は日記帳を閉じた。

日記は煙草を吸うように、真知子にとっての生活の一部である。

デュマフィスの『椿姫』が愛読書である彼女は、主人公マルグリットのように日記を書く。

いつかアルマンが現れるのを、期待して。