-君に愛してると言いたい-

僕は少し体勢を変えて、見えないものか努力してみた。

彼女の前にたっている女性のショルダーバッグが目に入る。

…わかった。

彼女は、女性に気を使わせないよう、嘘をついた。
きっと、1本後の電車に乗るのだろう。

彼女は、席を、精一杯の気遣いで譲ったんだ。

ショルダーバッグには、

『お腹に赤ちゃんがいます』

と書かれたバッヂがあった。