飼育姫

「螢…、」

「にゃに?」

「俺は、昼間はお前に恐い思いをさせなきゃいけねぇ…。でも、夜ならこうやって一緒に飯を食うことも、話し相手になってやることも出来る……。もし、お前がいいならこれからも夜だけ一緒に過ごしていいか?」

嬉しかった…

見ず知らずって訳じゃないけど…

あたしの事をこんなにも思ってくれているのが

すっごく嬉しくて

涙が溢れてきたのを今でも覚えてる。

その日から

中嶋さんは夜だけあたしと一緒にいてくれた。