「阪奈何してんの?」
「あっ、しゅー。」
「しゅーじゃなくて愁(しゅう)。」
こいつは一ノ瀬 愁(いちのせ しゅう)
私の幼馴染。
「お前ここで何してんの。」
「手伝いみたいな?」
「手伝いって何の?」
「色々あんの。」
「この犬探してます?」
「ちょっと勝手にみないでよ。」
「ちらし貼ってんの?」
「うん。しゅーは何やってんの?」
「散歩。」
「暇そうだし手伝ってよ。
はい。半分。」
「これ絶対半分じゃないし。
お前の方少なすぎ。
これで半分。」
「しゅー、一枚とかあり得ない。
頭悪いんじゃないの。」


