例えば、それが奇跡なら…

タケさんとトモエおばさんが病室に帰った後、一時間程で朝食が運ばれてきた。

「いただきま〜す。」

あまりおいしくない朝食だ。

まったく食べる気がしないので柚葉はほとんど残した。

しばらくすると看護婦が様子を見に来た。

「あれ?全然食べてないじゃない?ダメよ、残さないで食べないと‥。」

「うん、ごめんなさい。」

看護婦は仕方なさそうな顔をした。