【超短編】暗闇の果て

呼吸が出来なくなり、突然身体が鉛の様に重くなった



どうして?



どうしたの?私?



地面にバタンと倒れたとき、突然目の前の物が見えるようになった…



私の身体に槍を刺していく男達…



喜びの歓声を上げる村人



私を冷たい目で見下ろすお侍様



頭から血を流し、泣きながら必死に手を伸ばす少女



そして



突然稲妻が走り、稲妻から一人のお侍様が現れた



金色の髪、金色の瞳…



その顔は修羅の如く怒りに満ちていて…



全員がその人を恐ろしい表情で見ていた



「何故…こんなことに…」



私の前で泣きながらしゃがみこんだ



「私の薬が効く前に!?」



私の頬をひんやりとした手が包んだ



甲冑だと思っていたのは、鉄の様なうろこだった…



「おまえさま…?」



「姫!」



「申し訳ありません…お側に…いられなくなりました…」



「姫!お待ちください…もう少しなのです。あなたの命が、私と同じものになるまで…」



「申し訳ありません…でも最後におまえさまのお姿をこの目で見られて、幸せです…」