「殿…」
「ひのと?」
塀の側でひのとは声をかけた
「如何ですか?」
「問題ない…、全て順調だ」
「姫様は?」
「身体の毒次第だ…」
「村で不穏な噂が流れております」
「もうすぐだ…、ひのと。もうすぐ長きに渡る私の願いが叶う」
「お早く事を済まされませ。どうも気になります…この長雨も」
「全く、何故このように降り続くのか…
相当な邪気の溜まり具合だな…」
「殿、私もそろそろ限界です。お早く…」
ひのとはゆっくり暗闇に姿を消した
男もまた闇へと消えた
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…