「そうだけど。なんか食欲わかないんだよね…他のこと考え過ぎて」 「他のことって?」 「……。」 自分からそう言ったものの、なんか言いづらかった。ここ3日間考えてたのは、楢橋のことだったから。 「とりま気にすんなってー★ とか言ってみた(笑)」 何を思ったのか咲子がギャル口調でそう言う。 「そーだった…このコにノリは効かないんだった…」 すると咲子は頭を抱えて、ゆらゆら教室を出て行った。