「うっそキサキ!!ほんとに?!」
咲子が駆け寄ってくる。よかった、怒ってないんだ。
「うん。ほら」
そう言って皆に見せると、大爆笑された。
「神社で言い合いするからじゃんっ。でも、大丈夫あっちに結べば、ね?」
明日美ちゃんが指を差す方向を見ると、圭斗くんと愛ちゃんがいた。
「えっ早くない?」
明日美ちゃんがびっくりしたように言う。
「おまいりしてきただけだもん。」
「そーなんだ」
「後でおハナシ聞くからねー。じゃあ次行く?おみやげとかも見たいしさー。」
「そうだな」
やばっ、皆あたしの「凶」のこと忘れてるじゃんっ
「みんなっ、あたし、あっちの木でおみくじ結んでくるから先行っててっ」
「あ、そっか。うん先行ってるねー」
そして皆は神社を出て行ったのだった。


