「カンベンしてほしいわよ…」 「それこっちのセリフ。」 「…ごめん」 あれから咲子は宿の救護室に運ばれて、手当を受けた。 貧血になって、7時間バスに乗っていた事実が衝撃過ぎて倒れたみたい。 すでに皆は自分たちの部屋で自由時間を満喫してる。 「じゃ、あたしも明日美ちゃんたちのとこ行っとくね。部屋は203だから」 「うん。もう少ししたらアタシも行く」 そしてあたしは救護室のドアを閉めた。 「…はあ」 修旅初日から大変だ…