「お前中心に世界は回ってねえんだよ」 楢橋にそう言われた。 楢橋に好かれてるって勝手に勘違いして、嬉しくなって近づいて。 あたしのことが好きだって保証もないのに何言っても話が通ると思ってて。 『なんで教室から出て行ってくれなかったの?!』 『ちょっとくらい気を利かせても―』 「ひどいこと言っちゃった…」