オレサマ狼×泣き虫羊





「超やばかったよね!!!キサキが気に入られるとは思わなかった」

咲子が笑って言った。


只今休み時間。
楢橋は今教室に居ない。
だから絶好の会話チャンス。

クラスも和やかなムードだ。


あたし達の会話を聞いてか、数人の女子が集まってきた。


「中村さんっ!さっきはまじ凄かった。あの楢橋が…」

「可愛いって…」

「うんうん」



「中村さんっあたしら協力するからね!あの狼に食べられないように」

「食べられるって…」



「だって気に入られてんじゃん」

咲子が口を挟む。