「てゆーかさー、なんで5時間目のオワリに来んの?」
道草して買った甘いストロベリーアイスを食べながら咲子が言った。
何故か三人で帰ることになってて。
「寝てた」
「今まで?」
「おう」
「お母さんとかに怒られない?そんな人生テキトーで」
「ちょ、咲子っ!」
なんてこと言うのさっ
「別にお前に関係ねえだろ」
「うっわひどーい。キサキ、こんな口の悪い人と一緒にいちゃダメだよ?!」
「うざ」
…そういや、咲子と楢橋、フツーに喋れるようになってるよね。
やっぱり楢橋は、人と話したくない訳じゃないんだ。
「あっ、野中!」
そんな声が後ろから聞こえて、あたしたちは振り返った。
「「ばかじじゃん!」」


