翌々日。只今5時間目。
全教科の解答用紙が返って来た。
「おおおおお…!」
「何点?!何点?!」
皆今日ばかりはテンションが高い。
残念ながらテスト返却日だけど、いいことに楢橋はいないから。
テストより楢橋の存在が皆の気持ちを沈ませるってなんか変。
「キサキ、何点だった?」
咲子が駆け寄って来た。
「うーん…50点(笑)。でもまあまあ」
「そっか。あたしもそんくらい」
そう点数を言い合っていたとき、あたしはあることに気付いた。
「なんかあたしたち、楢橋に教えてもらった問題、ほぼ出来てない…?」
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