「ていうか、楢橋ってなんでそんな頭イイのよ」 そう咲子が言った。 「お前らが馬鹿すぎる」 「えー?これでも下の上なんだけど」 「微妙」 「楢橋がツッコんだ…」 咲子と楢橋のやりとりをずっと聞いていたあたしは、思わず口に出していた。 ゴホン、と楢橋はわざとらしい咳をすると言った。 「授業なんか1回聞きゃわかるだろ」