絶対、嘘。


「そうなんだ。わかった、じゃあ保健室行こうよ」



山森くんは、優しい。

運動もばっちりだし、もちろん見た目通り頭もいい。


それに「イケメン三銃士」って言われてるくらいだから、モテるんだろう。



なのになんであたしなの?


他にもっと可愛いコはいるんだよ?



そう言ってあげたい。




「センセー」


保健室の扉をあけて、のぞき込む。

だけど先生の姿はない。



先生の机の上に、『出張中』という紙切れがおいてあった。