はあ はあ はあ



「危なかったー…」


手を胸に当て、息をととのえる。

と同時に、チャイムが鳴った。



「やばい、こんなまま帰れない…」



どうしよう…



そう思っていたとき、





「何やってんの。チャイム鳴ったけど」



山森くんが顔をのぞかせたんだ。