「…はっ?」 顔がみるみる赤くなる。 だって、今までこんなこと言ったことないもん。 「お前、何言ってんの」 「あたし、何言ってんだろ」 「知らねえよ」 「だよねー」 あっという間に頭は現実に戻り、容量いっぱい、パニックになる。 「じゃ」 意味不明な敬礼ポーズと言葉を発して、あたしは階段をかけおり走った。 「言い逃げかよ」