二人共、まああんなキサキのためによくやるわ…
アタシだったらあんな天然ボケ野郎はごめんだね。
…でも、なんで惚れたのかはわかる。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
アタシはキサキにそう言うと教室を出た。
偶然告白から帰ってきた楢橋とぶつかる。
「悪い」
「別に。早くキサキのことさらってよね」
「?」
アタシはそう言うとさっと歩いて行った。
イヒヒ。
言ってやった…
ていうか楢橋焦らし過ぎじゃない?
キサキ相手にそんなことされちゃあ困るんだよね。
「ま、いっか」
そのうちまたなんか事件が起こる予感がするんだよね。
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