オレサマ狼×泣き虫羊





案の定。




「好きです付き合ってください」



人気のない校舎裏で、…ていうか窓から誰か見てるけど、そう言われた。



「…本気ですか?」


何?あたし今モテ期?



「もちろん。」


そう真っ直ぐに言ったのは、隣のクラスの原くん。

バスケ部のレギュラーっていうのは有名だ。



「…ごめんなさい。」


いきなり言われたし、原くんの気持ちなんか全く知らなかったし。

胸がちょっと痛くなったけど、断った。




「やっぱ、中村さんって楢橋と付き合ってんの…?」


噂が一人歩きばっかして、本当のことが埋もれてわからなくなってるらしい。



「違うよ。」




「じゃあ、…楢橋のことはなんとも思ってないんだ」



どこかで聞いたことのある言葉。




「…うん」



チクリと胸が痛んだ。