すぐに楢橋とあたしは付き合っていないという噂(…ほんとのことだけど。)が流れて、ますます楢橋は女の子に囲まれていった。 「楢橋くーんっ」 「今日遊ぼうよっ」 「何よ抜けがけ?!」 昼休み教室の窓からは楢橋に話しかける人だかり。 楢橋はもう、用事がないかぎり教室からは出ない。 …女子が騒ぐから。 「…中村さんっ」 そんな中、黄色い声をさえぎったのは、あたしを呼ぶ声だった。