オレサマ狼×泣き虫羊





翌日、お昼休み。


「…あたし、中学なって初めて告白された…」


まだ頭がボーっとしてる。





咲子が騒ぎ立てる声も遠いよ。




「…告白って誰によ。まさか楢…」


「違う。言ってもいいのかわかんないけど…」

「誰だれ?!」


「…ていうか、好きって言われただけだから告白じゃないのかも…」

「早く!誰よそいつ!!」


「いやでも…」

「キサキ!!!」



耳もとで大声を出されたあたしは、ビクっと震えた。



「なに、どうしたの」



「どうしたも何も、あんたが言い出してきた話じゃん!…で、誰に好きって言われたの」

そのテの話が大好きな咲子は、キラキラと目が輝く。



「山森くん」