「…え?」 どういう意味? そう思った瞬間、山森くんは真顔で 「俺、中村のこと好きだから」 …そんなこと言うなんて。 「…何言ってんの?あっ、好きって、友達としてか!」 戸惑いながらも、心の動揺を隠すように、あたしはひらめいたように手を叩いた。 「違えよ。前から天然って思ってたけど、ほんとそうなんだな。友達としてなんかじゃない、」 そう吐き捨てるかのように言った山森くんは、小学生が遊びながら帰る中をかきわけ帰って行った。