『代表者は舞台に上がってきて下さい』 「さっ、咲子!早く」 あたしは放心状態の咲子の背中を押した。 「マジでとっちゃった…」 とぼとぼ咲子は舞台へ向かい、校長先生にトロフィーをもらう。 「ストーリーは勿論、全クラスの中で一番、背景や衣装がていねいに仕上げられていました。ハプニングも上手く乗り越えていましたね(笑)」 そんな校長先生の声と共に、クラスは吠えた。 「シンデレラばんざーい!!!!!」