キーンコーンカーンコーン… チャイムが鳴り、先生が入ってきた。 あたし達は急いで自分の席に着く。 隣の楢橋は居ない。 「全く今日はうるさいなー」 笑って言う先生は嬉しそう、なんか嫌なセンセ。 ガラ… 大きくはないけど、教室中響く音がして、皆はその音のする方向へ向いた。 「な、楢橋君。もう3年なんだから遅刻はしないように」 「……。」 ガタン、とまた隣で音がする。 皆はとたんに静かになる。 「…おはよ」 目があったから一応言ってみる。 「おう」