「魔法使いさんっ、ありがとうございます!」
あたしは魔法使いの明日美ちゃんにお礼を言った。
「うむ。」
と言うといつの間にか明日美ちゃんは姿を消して。
おおお!という客席の歓声のなか、あたしは舞台そでへとダンボール製のかぼちゃの馬車で向かった。
「…次は、舞踏会の、シーンだよね」
あたしは真剣に舞台そでで様子を見ていた咲子に言った。
あたし、少し息があらくなってる。
疲れてるんだな…
「うん。…もうすぐ楢橋も出る番だから。ちゃんと"王子"演じてよね」
「…わかってるよ」
後ろを向くと、楢橋が恥ずかしそうに立っていた。
うわー、かぼちゃパンツだ。


