実は、地球のこともよく知らない隊長であった。


「さぁ、着いたぞ。君のことは国防総省に引き継ぐ手筈になっている。」


缶を降りると、色々な仲間が数人並んで待っていた。
二人が降りるのを見て、大きな黒いのが口を開く。


「モーガン、ご苦労だった。彼のことは此方で預かる。持ち場へ戻って良いぞ!」

「はっ!
……………(小声で)……隊長、頑張れよ」

「モーガン…有り難う」

「さて、隊長といったかな?こちらへどうぞ。」


大きな黒い男に呼ばれるまま、そちらに歩き始めた隊長の後ろで、赤い缶が静かに動き出すのを感じた。