「え!?何でわかるの!?」


「だって、健くんから電話あったもの。゛お母さんに用があります…″って。」


「健から!?どーして!?健、なんて!?」


「お母さんも、びっくりしたんだけど…゛りんさんの入院している病院教えて下さい″って。」


「えー!!健がそんな事聞いてきたの!?信じらんない!!」


「そうよー。だから、りんちゃんが言ったんだろうなぁって思って…病院教えといたから」

「!…うん。」


健が…!?どーして!?


来るつもりなの…?


「あっ!!お母さん!」

「何?」


「今日、病院来た!?」

「いいえ、今日は何も持って行く物もなかったし、家にいたわよ。」


「そっか!わかった!!電話ありがとね!!」


私は、勢いよく電話を切った。


面会の申請をしたのは、お見舞いに来てくれたのは『健』だったんだ。


健しかありえない。


だって、他に知っている人はいないのだから。


なんか、急に元気が出てきた。


何でもやれる気がする。


今なら、どんな壁も乗り越えられる気がする。