それから、私と健斗のリハビリが始まった。



健斗は少しずつ、私に慣れていってくれた。



根気強く、『ママ』と、いうコトを訴えた。



それでも、おばあちゃん子ではあるが、今は私にもなついてくれている。



ママとも、認識してくれている。



私は、あの時出来なかった分、愛せなかった分、たくさんスキンシップをとっている。



そして、健斗と二人で夜行く場所がある。



それは、満天の星空の例の場所。



私と健が愛を語った場所。


愛しあった場所。



二人だけの特別な場所。


そこに車を止め、



『いつも隣に君がいる』



を、エンドレスリピートにして流して横になる。



そして、満天の星空の下、健斗と共に、健に抱かれている。



愛を語っている。



多分、今日も、明日も。


いつまでも……。



健と過ごした日々は色褪せない。