「りんちゃん、妊娠してるんでしょう??」



「またその話!?してないって言ってるじゃん!」



「今日、先生に聞きました。」



「えっ!?電話したの!?」



「電話じゃ教えてくれないから、会いに行って来ました。」



「何で、そんな勝手なコトするの!?」



私は、母の行動に頭にきていた。



この母の行動が、私を心配してのモノだ、というコトは、この時の私には、全く理解出来なかった。



「今、12週目って聞いたわ。」



「それで!?堕ろせって言うの!?」



「レイくんの子供でしょう??」



「……………。」



黙り込む私。



すると、母の口から出た言葉は………



「りんちゃん、産みなさい。産んでいいのよ。」



「えっ!?」



「ああ、もう!何で大事な時期に出歩いてるの!安静にしてなきゃ、ダメでしょう!」



「産んでいいの??」



「いいに決まってるじゃない!」



「でも、レイには言わないよ。」



「えっ!?何を言ってるの!?言わないで、産む気!?」



「うん。」



「どうして!?」



「レイとは、結婚する気ないから。」



「一人で産んで、育てていけるわけないでしょっ!!」


「育てられるよ!」



「言いなさい!」



「絶対、イヤ!!」



そう言うと、私は、部屋へと逃げた。