「レイ。ごめんなさい。私が、無理だ。もう、レイに逢うコトは、できない。」



「姫……。何で!?逢ってくれるくらい………」



「無理なの!その人以外とは逢いたくないの!!」



「姫…………。」



……………………………………………………………。


沈黙が流れる。



ごめん。レイ。



でも、レイのためなんだよ。



私なんか好きでいたって、何もいいコトないよ………。


私は、健の虜だから……。


すると、レイは、



「わかった。でも、姫のコト、諦めたわけじゃないから。今日のトコロは、出直してくるよ。」



「うん。ごめんね、レイ。」


そう言うと、レイは、部屋を出て行った。



レイが部屋を出ると、私は、泣いた。



だって、レイの気持ちが切なすぎて……。



行き場のない想い………。


三人の想いが交錯する。


それぞれが、行き場のない想いを抱えている。



それでも、三人とも、追いかけ続けている。



誰にも止めるコトはできないのだろう。



しかし、この後、一つの想いに終止符が打たれる。


果たして、その結末は幸せなのだろうか………??