家に帰ると、ワタシは荷物の整理もさておき、健のために、おしゃれを始めた。


健の仕事が終わるまで、後二時間。



もちろん、Hをする事も念頭におき、念入りなシャワーを済ませた。



服は、もちろん、コムデギャルソン。



アクセは、ヴィヴィアン。



化粧もバッチリ。



香水は、ガニアをつけ、健からの電話を待つ。



゛あっ!そう言えば、お金がないや。″



゛どうせ、健も持ってないしなぁ″



こんな時は、お母さんに貰うしかない。



「お母さーん。私、お金持ってないや。少しちょうだい。」



「今日だけよ、特別ね。」


「はーい。ありがとう。」


母からお金をもらうと、電話が鳴っている事に気付いた。