「そう言う美桜だって。」 「あたしだって?」 「なんで最近陽といるの?」 陽さんと? だって神尾仁のことで相談するの(というか相談できるの)は陽さんだし、 あたしが知らない神尾仁は全部陽さんから聞いてるし、 今日こうして神尾仁と一緒に帰ってるのも陽さんから言われたからであって…… あれ? よく考えてみると 確かにあたしけっこう陽さんといるとき多いかも。 「お前…もしかして陽のこと好きなわけ?」 っあ、 神尾仁の目尻が少し下がった。 寂しそうな顔をしてる。 なんか子どもみたい。