暇でずーっと時計を眺めてみる。

意外と時間って進まないものだ。




「あ゛ーー!!もう暇!!」



あたしは勢いよく机に顔を伏せた。


気づけばいつの間にか部活の声が無くなっている。


今のあたしには時計の音しか聞こえない……






ガラガラッ





っえ!?





教室のドアが開く音が聞こえてきた。




「陽…さ……ん?」




あたしはその方へ振り返る。


そこにいたのは……




「んげっ!!」




「陽じゃなくて悪かったな。」




神尾仁じゃん!!