生徒会長のキッス♪


凜とした成美先輩の声が妙に響いた。






「…仁……あたし…あたし……」






「行くぞ美桜」






「っえ!?……っえちょっと待ってよ。」






神尾仁の引っ張る力が更に強くなる。


怖い。


今の神尾仁に対する感情。


目がつり上がっているししかも早歩きで一歩一歩が力強い。


着いていくのも精一杯の状態だ。






「仁!!あたし……まだ、好きだから!!」






さっきまでのスピードが急に止まった。


そして神尾仁は成美先輩の方を振り返った。






「仁のこと。」