「…じ…ん………」






さっきまで狂ったような声を出していた成美先輩が気が抜けたような声になっていた。


神尾仁は成美先輩を冷たい視線で見つめる。






「仁。違うの。これは「お前最悪」







怖い。


今の神尾仁めちゃくちゃ怖い。


周りにいる人たちもこいつの言葉に顔が青ざめている。


成美先輩なんか抜け殻みたいになっていた。






「行くぞ美桜。」






そう言うと神尾仁はあたしの腕を強く引っ張った。