「あー!!もうダメ!!何しても仁のペースになっちゃうから!!」
「知ってる。……で?答えは?」
「……2人っきりが嫌かそうじゃないかってこと?」
「そう」
「……///…別に嫌いじゃないけど……」
「けど?」
「…まだ…慣れない」
というか一生慣れなそう
だってあたし今すっごくドキドキしてるし
それも全部目の前にいる顔面凶器のせいだっての!!
本当は“余裕です”みたいな態度で仁と向き合いたいんだけどな…
そんなあたしの気持ちを知らずに仁は「上出来」と言ってあたしを優しく包む
ほのかに香る仁の匂いがあたしの鼻をかすめる
それだけのことなのに心臓の動きがヤバいくらい速くなった


