「体育館ならここをまっすぐ行ったとこにある階段を上ればあるよ」 いつもの表顔でそいつの顔をふと見た うわっ 「わかりました。ありがとうございます」 そう言って彼女は走って行ってしまった 「どーしたんだよ、俺」 不覚だった 彼女を見た瞬間、時が止まったのかと思った 俺は彼女の大きくて綺麗な目に引き込まれてしまっていたんだ あの日から俺は彼女のことを無意識に探していた けど学年が違うからなかなか会うことはなかった