初めての自分からのキスは何とも言えないものだった



自分の行動への驚きと、好きな人にキスできる嬉しさ、相手からどう思われているかの不安



どれも同じくらい募っていて不思議な気持ちだった



息が苦しくなった瞬間に口を離した



不安な気持ちで仁の顔を見る



一瞬驚いた顔をしていたけど、あたしと目が合った瞬間いつもの悪魔の笑みを浮かべた



その表情はすごく色っぽくて、見てるこっちが恥ずかしくなってしまうようなものだった





「あたし…初めてキスした」




「え?」