「…なぁ」 「何?」 仁の声が聞けただけで嬉しくなった 刹那さっきまでの醜い気持ちが抜けていく 「キス……していい?」 「へ?」 と思ってたのに突然のことに驚いた 「何よ、急に…」 「ダメ…か?」 そりゃあもちろん あたしの答えなんて仁はわかってるんでしょ? 「ダメに決まってんじゃん」 「やっぱり?」 力無く笑う仁の声がする